『ヤマトナデシコ七変化』(第5話)感想
わはは〜面白い!w
このぐらい4人(恭平・亀梨和也/雪之丞・手越祐也/武長・内博貴
/蘭丸・宮尾俊太郎)のキャラがくっきりと立って来ると、
それぞれに「惚れどころ」みたいな部分が出て来て、
ひとりひとり好きになっちゃうし、
ドラマ自体のテンポも速いので、観ていてダレることがありません。
もったいない使われ方をしている、と思っていた手越くんが、
今回は、すごくいい味を出していて、良かった。
私は、この人の一太郎(しゃばけ)が好きなんだけど、
今回の雪之丞も、ふわわ〜んとした物腰の中に、
案外、芯がしっかりしたところが見えて、
役自体にも奥行きが出て、魅力的になって来たような気がします。
宮尾くんの蘭丸も好き。w
ヘタな俳優さんがやったら、ただ気持ち悪い、
って感じになっちゃいそうなところを
彼の、基本バレエダンサーであるところの、キメポーズの美しさとか、
姿勢のよさとかが、随分救ってくれていて、
超ナルシストの王子様キャラを楽しんでやってるように見えるのが、
観ていて気持ちがいい。
4人の中で、彼が飛び抜けて「大人」なムードを持っているのも、
バランスとして、すごくいいように思います。
内くんの武長は、
今回、恭平や雪之丞に「先生」「先生」と言われてましたが、
何だかそのことで、4人の中の彼のポジションが、
すごくはっきりしたような気がします。
内くん演じる武長は、宮尾くん演じる蘭丸とは違う意味で、
大人なキャラで、落ち着いていて動じない、
それが、武長の魅力でもあり、
一方で、どこか弱点にも繋がっているのかな、と。
・・いや、得意の妄想に過ぎませんがw。
でも、そういう、すべてに引いてしまう武長の、どこか臆病な感じを、
内くんが、彼自身がそうででもあるかのように自然に演じていて、
そういうキャラが大好物の私としてはw、すごく惹かれてしまいました。
さて、そんな中での亀梨くん。
他の3人のキャラがしっかり出来上がって来たことで、へたをすると、
恭平の魅力が、その中に埋もれてしまう、ということもあり得たのだけど、
いや〜、しっかり踏ん張ってましたね〜。
逆に、彼だけが突出せず、4人が平均的に描かれるようになったことで、
最初の頃の「俺が主演なんだから、ドラマを引っ張って行かなきゃ」
みたいな気負いが、いい具合にほどけて来て、
すごく自由に、伸び伸びと、楽しげに演じているのが、
観ているこちらにもビシバシ伝わって来て、気持ちがいいですし、
そうなって来たことで、恭平の魅力が、
より大きく、深く、はっきりと、表現されるようになったようにも思います。
そうなんだよなぁ・・
この人は、ピンで立ってるより、
誰かにちょっと甘えてる感じの方が、ずっと魅力的に見えるんだよなぁ。
(『神の雫』の一青と雫を思い出す〜・・w)
この、次男坊的ポジション(内=長男、手越=末っ子、宮尾=別格w)で、
ますます好き放題暴れて欲しいもんです。
欲を言えば、恭平の欠けた部分・満たされていない部分が、
もうちょっと切れ味よく出て来て欲しいけど、
まぁ、そのあたりは、今後に期待、ということにしましょう。
あ、肝心なこと忘れてた。
スナコの大政絢さん。
彼女が、かわいい〜系の女優さんじゃなく、正統派日本美人系でありながら
突拍子もないこの役をはっちゃけて演じてくれてるおかげで、
この「ヤマナデ」の世界観が成立している、と言っても
過言じゃないんじゃないでしょうか。
大政さんを入れたメイン5人、改めて、いいキャスティングだと思います、
他のレギュラー、毎回のゲストも含めて。