word更新/監督・宮藤vs俳優・田辺

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tanave.com word更新しています。
と言っても、「今月の更新はお休みします」という律儀なお詫び文ですが。
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「ドラマの撮影が終了する3月中旬・・」というのは、
神の雫』のことでしょうか。
3月10日が最終回OAですが、これまでの様子から見て、
撮影は、おそらく前日ぐらいまで続くんじゃないかと思うので。

それとも『空飛ぶタイヤ』も、
そのぐらいには撮影終了してしまうんですかね。
WOWOWの撮影は早めだという印象があるんですが・・)

 

連ドラだと、普通1回分撮るのに3〜4日ぐらい掛かる、
と聞いたことがあります。
そうすると、今の田辺さんの忙しさって、
どれほどすごいもんなのか、と思ってしまいますね。
今までも、1クールに2本のドラマを掛け持ち、ってのは何度かありますが、
2本とも重要な役(準主役級)で出てる、ということは、
なかったように思いますし、
これほど役の振り幅が大きかったこともなかったように思うので。

 

先日、『恋のから騒ぎ〜十億の女』のトークをまとめていて、
『ヒットメーカー阿久悠物語』を観たのがわずか半年前(昨年8月)
だなんて何だか信じられない、2年ぐらい前の出来事のような気がする、
と書いたのですが。(笑)

阿久悠物語』のあと、『ハッピーフライト』があり、
『最後の戦犯』『花の誇り』『少年メリケンサック』『神の雫』があり、
空飛ぶタイヤ』が控えている、という・・・
これが、わずか7ヶ月の間の出来事なのだと思うと、
役の重さや、振り幅の広さや、話題性の大きさを考えても、
田辺さんの今までの俳優生活の中でも、
特出した内容の濃さなのではないか、という気がします。

 

これだけ多彩な手札を見せられると、さて、次は何か、と、
ついつい新しいものをねだってしまいたくなります。(笑)
我ながら、何て強欲なファンか、とも思うけど(笑)
長年ファンをやっていて感じるのは、田辺誠一という俳優さんは、
「念ずれば通ず」みたいなところがあるのも確かなので。(笑)

普通の人の役が続いたから、
そろそろ漫画原作のドラマを、と思えば、そのように、
社会派ドラマが観たい、と思えば、またそのように、
どんどん望みが叶えられて行く。

だけど・・だからこそ・・
もっともっと田辺誠一を追い詰めてくれる監督・脚本家よ、
出でよ!とも思う。
(ああもう、やっぱり田辺さんに対してはドSの翔だわ。笑)

 

宮藤官九郎監督の面白いところは、
常に、田辺誠一という素材の「未知の部分」をこじ開けてくれるところ。
異常な人間の中に放り込まれた異物感ありありの普通の人
(熊沢パンキース03)
全編コント集の中にぽつんと置かれた白い恋人七人の恋人
歌い踊るコスプレシンガー(少年メリケンサック)・・
田辺さんを苛(いじ)め抜こうとする、クドカンのその姿勢が好き。(笑)
それに応えようと頑張って、
いつのまにかクドカンの予想を越えちゃう田辺さんが、もっと好き。(笑)

そんなふうに、常に「新しい何か」に向かおうとする・・
現状に満足しない・・安定しない・・
だから不安で、だから面白い、そういう俳優さんなのだなぁ、と、改めて。

 

いやいや、この先よりも、とりあえずは「今」。
遠峰一青(神の雫)を、そして沢田悠太(空飛ぶタイヤ)を、
心ゆくまで楽しまなければ勿体ない。(笑)